すべての教職員にオープンバッジを!


合同会社未来教育デザイン 代表社員 平井聡一郎

 この度、一般社団法人デジタル認証サービス機構が教職員に「オープンバッジ」を無料発行されるというお話を伺い、賛同するとともに大いに感謝するものでございます。

 昨今、学校教育ではデータの利活用が議論され、その推進が検討されているところです。もちろん教育データの利活用は、主観的な評価に依存してきた教育界を大きく変革させる切り口となるものであり、必須であると思います。しかし、その適用は、学習者に留まってはいないでしょうか?学びのDXがあれば、校務のDXもあります。校務を担う教職にとっても、データ利活用はDXを進める大きな力となると考えます。

 さて、教職員にとってのデータ化の中で、今注目されているのは、研修履歴のデータ化です。これは、教職員の資質能力を正当に評価する上で不可欠と考えています。つまり、データに基づく人事につながる可能性を持っているのです。管理職登用、人事異動、校内人事において、主観的データに加え、研修履歴を含めた客観的なデータを加味した人事が可能になるでしょう。

 このような視点で、私は「オープンバッジ」に大きな可能性を感じ、期待しております。まずは、取得した教員免許を筆頭に、そして英検や数検などの検定、各種資格、さらには学会や各種研究会での発表の記録などが「オープンバッジ」によって、見える化され、共有されることで、教職員が正当に評価され、適切な人事に結びつくことを願っています。

 頑張った先生が正当に評価されることは、必ず学校における教育改革の推進に繋がります。今後の「オープンバッジ」の普及とその活用促進を願い、応援したいと思います。


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